会社経営の命綱であるキャッシュフローの強化(財務活動・資金繰り強化)ですが、これは経営者や経理担当者でできることと、営業や作業員等でできることに分けられます。
業種によっては、納品(完工・引き渡し)等が終わり、お客様へ請求書を出しても、お客様の支払サイトによって、請求書発送から2か月後の月末に着金になるということも少なくありません。
この請求書発送までに、会社では材料などの仕入支払いがあったり、社員の給料や固定費、借入金の返済等、毎月支払いしているので会社の資金が減ることもあります。
また、この納品から着金までの間に仕事が入り、材料費なども同じく先出になれば、更に資金は不足します。
要は、売掛金と買掛金の差が大きい、或いは継続した売掛金が固定資産になっている会社は、借入に頼ることが多く、この借入金の返済も資金計画が不透明なまま組んでしまい、更に資金繰りが悪化することもよくあります。
在庫を抱える商売でも、その分資金が在庫に化けていることになりますし、設備投資や過去の運転資金のために金融機関から借入をしていて、その返済も毎月しているのであれば、資金繰りは大変になります。
下記は、売掛債権によるキャッシュフロー難への対策ですが、前述しましたように、経営者や経理担当者以外の社員にも、商取引などでの一定のルール化は必要です。
入金の部(売掛債権の入金を早める) | |
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新規取引先との支払条件:早めに入金してもらえるよう初期交渉 | 営業担当者 |
既存取引先との支払条件:入金サイトを早めてもらうよう交渉 | 経営者・取締役 |
前請け金をもらうよう交渉 | 営業担当者 |
支払いの部(無理のない買掛金の支払い) | |
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新規資材調達・仕入・外注先などとの支払条件:自社の資金繰りに合わせてもらえるよう初期交渉 | 各種担当者 |
既存資材調達・仕入・外注先などとの支払条件:自社の資金繰りに合わせてもらえるよう交渉 | 経営者・経理責任者 |
その他 | |
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請求の遅れによる入金の遅れが生じないよう、納品・請求管理をする | 担当者・経理担当者 |
相手の請求日の締めを意識して、納品のスケジュールを組む | 営業・作業担当者 |
資金のコントロールは、必ずしも銀行から借入をすることだけではありません。商取引上でのコントロールが大切です。
また、売上ではなく利益を獲得すること、これが非常に大切です。
一度立ち止まり、あるべき姿を想像してもらうよう、資金繰り表の作成支援と借入データの精査及び学習後のアドバイスで、会社の資金繰りを支えましょう。
金融機関や財務指導に関わる方は、お客様の返済余力を出していくために学習!
保険業界の方は、ご苦労をされている役員の退職金の準備をアドバイスしたい!と考えても、キャッシュがなければできません。
商取引上、黒字が出ていても資金繰りが大変な会社はとても多く、例えば銀行借入返済の予算を適正化し、役員の退職金準備の予算を捻出できるようアドバイスをする。
このような総合的なアドバイスは、合理的で、とても喜ばれる提案となります。
業種によっても様々な特性がありますので、まずは学びましょう。
サンプル動画
甲斐ケイさんのキャッシュフロー強化・改善研修~資金調達と借入返済(その1)
eラーニングコースで学習できる動画研修
・甲斐ケイさんのキャッシュフロー強化・改善研修~資金調達と借入返済~(その1~その3)
キャッシュフロー強化パック eラーニングコースでご注文可能
キャッシュフロー強化研修でもお話しています、借入情報管理・月4区分資金繰り表に加え、貯蓄型の生命保険の解約返戻金をデータ化する生命保険管理ツールを提供いたします。借入情報管理では、個別の借入に対する担保提供のデータ化だけでなく、返済予定の確認、また借入の借換シミュレーションによる返済額の圧縮の検討なども行えます。ツールは全て、カスタマイズ用として提供いたしますので、お客様の特性毎に変更してください。それぞれのカスタマイズ用ツールは、お客様毎にコピー(ファイルネームを変更して保存)して、基本データ化を踏まえて貴社の付加サービス(有償)としてください。
データ化に必要なもの
・金融機関からの借入情報一式(償還表や保証協会の有無が確認できる資料含む)
・リース会社からの契約内容がわかるもの、不動産登記簿謄本など
価格
利用人数 | 1人 | 2人~5人 | 6~10人 | 11~20人 | 21人超 |
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価格 | 60,000円 | 120,000円 | 180,000円 | 250,000円 | 相談 |
業種別動画研修
・甲斐ケイさんの建設業資金繰りアドバイス
・甲斐ケイさんの製造業資金繰りアドバイス
・甲斐ケイさんの食品製造業資金繰りアドバイス
・甲斐ケイさんの自動車整備業資金繰りアドバイス
研修のポイント
キャッシュフロー(資金繰り)改善のポイントの基本は、利益の捻出です。
商取引の在り方や資産の持ち方によっても、借入が多くなることもあります。
設備投資が大きく、商取引の掛けや在庫を持たなければならない等、業種によってもその資金繰りの在り方は違います。
研修では、全業種に関係することに加え、業種別の資金繰り改善で押さえるポイントをお話ししています。
コンサルタントコースでお客様へご提供できるカスタマイズ用ツール
入金が月末で、支払いが月初等、月の中でも資金の出入りにばらつきがあります。
会社の現預金に平均的な残高がなければ、売掛金・未成工事・仕入等、様々な原因で資金が不足します。
また、銀行等への借入では返済の仕方を間違えると、返済を進めながら、結果、資金が足りなくなり、また借入をするというサイクルに入る会社も多くあります。
ここでは、月単位の管理ではなく、月内の資金の動き、借入情報の精査等を行うツールを提供しています。
資金繰り表のベース作成、不動産担保等の借入情報精査、借換シミュレーションによるキャッシュフロー改善指導で貴所の付加サービスを確立しましょう!収益改善指導やその他の付加サービスは、該当ページをご参照ください。
※コンサルタントコースでは、eラーニングコースの学習も含めます。
資金繰り表(月4区分)(Microsoft Excel)
好評!資金繰りを月初、月中、月後半、月末で管理します。
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銀行借り入れ・リース管理(Microsoft Excel)
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借入返済管理(Microsoft Access)
好評!全ての借入を一括管理します。データの破損を防ぐAccess版です。
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受取手形明細書(Microsoft Excel)
手形の管理表です。